sakikoの自叙伝13 糸が切れた

<糸が切れた>

あれだけ大変だった就労ビザ取得とは裏腹に
グリーンカード取得 はすんなり行った。
グリーンカードの申請ももちろん自分でやった。
すんなり取れたのは、
それまでの経験、学歴が効いたためだ。
アメリカの大学の学位があること、
鍼灸学で大学院の学位があること、
サロンでの経験と資格。
それらがあったからこそグリーンカードが
思いの外あっさり取れたのだった。
そう考えると、
ハワイにきてすぐグリーンカードが欲しくて仕方なかったけど
それは所詮無理な話だったのだ。
経験も資格もないのだから当たり前だと

その時初めて思えたのだった。
今までの苦労と努力はそのためにしていたのだと。

ハワイ7年目にして鍼灸師の免許も取り、
グリーンカードも取得することができた。
全てが叶った。
今まで脇目も振らず一心不乱に走ってきて目標を達成した。

それまで支えてくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいで
熱い涙が溢れてきた。
これでスタート地点に立てた気がした。
グリーンカードさえあれば、
お店がダメになったとしても働くことができる。
どうやってもハワイにはいられるのだ。

もう後がないと貪欲にチャレンジして戦ってきたが
いっぺんに目標が達成したおかげで
気の緩みがでてきていた。
学校も卒業し、毎日働いていた仕事も
セラピストの加入で週に休みが取れるようになった。
あれだけ緊張で張り詰めていた生活がぷっつり終わり、
目標もなくなってしまった。
まるで糸の切れた凧のように生活のハリを失い彷徨っていた。
そして知らず知らずそれは精神的にも影響を及ぼしはじめていた

続く