Sakikoの自叙伝6 再び日本へ

再び日本へ
私の人生で
キャリアを磨き自分という個人を確立することが
何よりも生きて行く上で重要
ということに自分自身気づいたのだった。

離婚を決意して一週間後には一人日本に帰国した。
離婚届にサインする彼が
血走った目で私を睨みつけながら言った。
「お前に何ができる?」
人生振り出しにもどった29歳の夏だった。
大学卒業後アメリカから戻った1991年、
バブルの終わる直前
苦労もなくすんなり就職した私。

1997年
あの当時とは時代が一変していた。
職を探すもなかなか見つからない。
アメリカの大学を出たと言っても
職歴はたった3年。
しかも社会から離れて4年間の空白がある。
私を必要とする会社はあるのだろうか?
結局正社員枠はなく
派遣の会社に登録しお呼びがかかるのを待つことにする。

ようやくこんな私にも声がかかった。
当時大人気の会社で
常に注目を浴びていたトップ企業。
そこに派遣ではあるけれど職を見つけることができた。
人気企業に入ったけれどこれじゃない、
私がしたいことは。
けれど自分でもわからない。
何だろう?私がしたいことは。

就職しても私の焦りは増すばかり。
派遣社員だからダメなのか?
正社員になればこの焦りも収まるのか?
このままじゃダメだ。
したいことを見つけなくちゃ。
ふと、頭の中で声がこだまする。
「お前に何ができる。」

愕然とする。
あー、私に何ができるのか?
気が付けばアメリカにちょっと暮らした経験があるだけで
他に何もないじゃないか?
職歴も、資格も何もない。
二日酔いの頭のように
ガンガンあの言葉がこだまする。
「お前に何ができる?」

仕事を終えて夕方、
翻訳、通訳などスクールに通ってみるものの
どれもピンとこない。
どれも違う。
その頃、
職場の醜い人間関係にストレスもピークに達していた。
続く