Sakikoの自叙伝3 アメリカで


留学生活も1年経ち
ようやくリズムもつかみ
英語にも慣れてきて
心の余裕が出てきた頃だった。

車で500マイルも離れたデンバーに行くようになった。
金曜の授業が終わってから
夜中じゅう8時間運転してデンバーに朝着き
1日過ごして夜とんぼ返り
という週末をよく過ごしていた。

電灯もない真っ直ぐの道を
ただただ走り
たまに鹿に出くわしたり
道でひかれたスカンクの匂いに閉口したり
スピードで捕まったけど
日中は一律$5の罰金という
その州の法律に助けられたり
消費税のないおかげで
生活費も他の州より安めだったり

年に1度教授が家に招いてくれて
ライフルを一発ずつみんなに打たせてくれたり
釣れたことはないけれど
川にニジマス釣りに行ったり
ロッキーマウンテンの広大なスキー場で
思いっきり思いっきりスキーをしたり
イエローストーンナショナルパークの大自然の素晴らしさに感動したり

勉強についていく辛さ以上に
アメリカでの生活をフルに楽しんでいた。

勉強しなさい
ああしなさい、こうしなさい
だれからも何も言われない
ひたすら自由だった

「アメリカ=自由」
とても素晴らしい感覚だった。
でも
自由イコールなんでもやっていいということではない
ということに気づき始めた

同じ学生のなかで
ドロップアウトする学生も出てきた

自由にやっていい裏側には
ちゃんと自分のやるべきことをやる
それが鉄則なのだ

義務と責任の上にあるのが自由だ
ということに気づいた時期だった。
続く
スパ・ラ・キュール