Sakikoの自叙伝2 アメリカに渡る

1987年夏
アメリカに渡る

選んだ場所は日本人がいない田舎の大学

オレゴンに憧れがあったけど
オレゴンは日本人学生が多いので
私の弱い性格からその環境では英語ができるようにならないと思い
あえて田舎を選んだ

そして案の定そこに住んでる日本人は一家族だけ
人種も少ないので
幸運なことに人種差別にも会うことがなかった

しかも
外国人が珍しくて親切にしてくれる人が多かった

アメリカ人はなんて大らかな国民性だろう
その時は思っていた
ほんの一部のアメリカを見て
全てを見たような気になっていた

夏の研修を終えて
すでに秋の気配を感じる頃
大学生活が始まった

ほとんど留学生を受け入れたことのない大学だったので
ESLはなく
いきなり1年生の授業が始まった

日本で1年間のトレーニングを受けてきたとは言え
いきなり大学の授業
最初から分かるはずもない

しかし
分からないでは済まされない
予習も20ページ教科書を読んでいかなくてはならない
もう前に進む以外にないのだ

毎日を必死に過ごし
あっという間に最初の冬休みを迎えていた

キャンパス内の女子寮に住んでいたのだが
冬休みでほとんどの学生は自宅に帰ってしまい
寮のなかはがらんとしていた

帰るところのない私は
寂しいクリスマスを寮で過ごすしかなかった
この時以来
クリスマスは寂しいという思い出ができてしまい嫌いになった

続く

スパ・ラ・キュア